PTの見学・面接で聞くこと|求人票に書いていない5つの質問と聞き方の例文

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「見学で聞くのは書いていない5つ 求人票にないことを例文つきで」と書かれたタイトル画像。たかしとえみみが左右から紹介している
目次
  1. 聞く前に、求人票の空欄に印をつける
  2. 失礼になりにくい聞き方は3つ
  3. お金のことは、実績で聞く
  4. 時間と働き方は、目安の数字で聞く
  5. 人と職場のことは、人数で聞く
  6. 聞かなくても、見学でわかること
  7. 職場の種類で足す質問
    1. 訪問は、件数と車と経営を聞く
  8. 聞く相手と順番
  9. 面接の「何か質問はありますか」で聞くこと
  10. あいまいな答えは、もう一言で聞き直す
  11. 質問リスト(印をつけて使う)
  12. 調べ方と限界
えみみ(Ns)・考え中
見学で、何を聞けばいいの? 給料のことって、聞いても大丈夫?
たかし(PT)・説明中
聞いて大丈夫。求人票に書いていないことを、聞き方を選んで聞けば、失礼にはなりにくいよ。

見学で聞くのは、求人票に書いていないことです。給料のことも、聞き方を選べば失礼にはなりにくいです。

材料は、PT-OT-ST.NETに載っていた求人60件(2026-10-11取得)。求人票に書いていなかった項目を、質問に変えました。

聞く前に、求人票の空欄に印をつける

聞くことは、求人票の空欄から決めます。書いてあることを聞き直すより、書いていないことを聞くほうが、見学の時間を活かせます。

60件で、書いてあった件数が少なかった項目です。

項目書いてあった件数(60件中)
昇給の額0件
離職率・平均の勤続年数0件
手当の配分のしかた0件
有給の取得率3件
残業の実態7件
1日の単位数・件数の目安9件

一方で、「見学可」と書いていた求人は54件。聞く機会は、たいていあります。

月給の分け方と、求人票のほかの欄の読み方は、PTの求人票の読み方にまとめました。

手元の求人票で、この6つのうち書いていないものに印をつけます。印の数が、聞く質問の候補です。

失礼になりにくい聞き方は3つ

給料や休みのことは、聞いてかまいません。次の3つを守れば、失礼にはなりにくいです。

  1. 仕事の中身が先、条件はあと
  2. 「長く働きたいので」と理由を添える
  3. 数字で答えられる形にする

仕事の中身を先に聞くと、働く気がある人だと伝わります。条件の話は、そのあとのほうが自然です。

理由を添えると、確認の質問に聞こえます。「長く働きたいので、確認させてください」の一言で足ります。

数字で答えられる形にすると、あいまいな答えが減ります。「残業は多いですか」ではなく、「残業は月に平均何時間ですか」と聞きます。

えみみ(Ns)・困り顔
お金のことって、やっぱり切り出しにくいよ。いつ聞けばいいのかな。
たかし(PT)・説明中
仕事の中身を聞いたあとに、「長く働きたいので」と添えるといいよ。確認の質問に聞こえるから。

この例文を、スマホのメモに写しておきます。自分の言葉に直しておくと、当日も口に出しやすくなります。

お金のことは、実績で聞く

お金のことは、「ありますか」ではなく「去年いくらでしたか」と実績で聞きます。制度があっても、額がわからなければ比べられないからです。

昇給の額は、60件のどれにも書いてありませんでした。 昇給の頻度を書いていたのは14件、「あり」だけが7件です。

聞くこと聞き方の例答えで見るところ
昇給去年は、3年目の方がいくら昇給しましたか年に何円か。人による差
賞与賞与は基本給の何か月分ですか。去年の実績はどうでしたか「基本給の」か「月給の」か
基本給月給のうち、基本給はいくらですか賞与や退職金の計算の元になることが多い額
処遇改善処遇改善の手当は、PTも対象ですか。基本給に入っていますか対象か。毎月決まった額か
固定残業固定残業代は何時間分ですか。超えた分は別に出ますか時間数と、超えた分の扱い
退職金退職金は、何年目から出ますか出始める年数

賞与は、「基本給の」何か月分かで額が大きく変わります。基本給が月給の6割なら、同じ「2か月分」でも、月給の2か月分より4割少なくなります。

処遇改善の手当は、PTが対象かどうかが職場で違います。

介護の処遇改善加算は、PTにも配ってよいと国のQ&A(2026年3月)で示されました。ただし、配り方は事業所が決めます。

固定残業代は、時間数と、超えた分が別に出るかの2つを確かめます。求人に書くときのきまりは、求人票の読み方の固定残業代の項で説明しています。

この6つのうち、いま求人票でわからないものを2つ選んでおきます。

時間と働き方は、目安の数字で聞く

1日の単位数や件数は、目安の数字を聞きます。60件のうち、目安を書いていたのは9件だけでした。

書いてある求人は、具体的でした。

  1. 回復期の病院(東京):1日6〜7人・平均17〜18単位
  2. 通所リハ(愛知):1日4〜6人・1人2〜3単位
  3. 訪問(千葉):1日5〜7件
  4. 訪問(神奈川):1日5〜6件

一方、「ノルマ」という言葉を使った求人は0件。目安がある職場でも、ノルマとは書きません。

目安の数字と、届かなかった日の扱いは、セットで聞きます。 目安に届かない日にどうなるかで、毎日の重さが変わるからです。

聞くこと聞き方の例答えで見るところ
単位数・件数1日の単位数(件数)の目安はどのくらいですか数字で返ってくるか
届かない日目安に届かない日は、どうしていますか責められるか、調整があるか
残業残業は月に平均何時間ですか時間で返ってくるか
記録記録は、勤務時間の中で書けていますか書く時間と場所
有給有給は、希望の日に取れていますか取った人の例が出るか
休みの曜日お休みは何曜日が多いですか。土日の出勤はありますか曜日と回数

残業の実態を書いていた7件のうち、6件は「残業は少ない」という内容でした。書いていない53件は、聞いて確かめます。

休みの曜日も、書いていない求人が多い項目です。60件のうち29件は、曜日がわかりませんでした。土日祝休みと書いていたのは10件です。

自分にとって外せない条件を1つ決めます。定時に帰りたい、土日は休みたい、など。その条件の質問に印をつけます。

人と職場のことは、人数で聞く

辞めた人の数や教え方は、どの求人にもほとんど書いていません。離職率と平均の勤続年数は、60件中0件でした。

辞めた人のことは、「率」ではなく「人数」で聞きます。 リハ職が5人の職場なら、1人辞めただけで離職率は20%になるからです。

聞くこと聞き方の例答えで見るところ
チームの人数リハ職は何人いますか。年齢はどのくらいの幅ですか同世代がいるか
辞めた人この1年で、リハ職は何人入って何人辞めましたか入った人と辞めた人の差
勤続年数長く働いている方は、何年目くらいですか長く続けている人がいるか
教え方入職して最初の1か月は、どんな流れで仕事を覚えますか期間と担当者が出るか
勉強会・発表勉強会や学会発表は、参加が決まっていますか任意か。勤務時間の中か

教育体制は、60件のうち26件が中身まで書いていました。研修費の補助の額や、同行の期間などです。

勉強会や学会発表の多さを、売りにする求人もあります。ある病院(東京)は、「年間40件程度の学会発表」と書いていました。

発表が多い職場は、学びたい人には合います。合わない人もいます。

たかしは、最初の病院で、勉強会と学会発表が続く文化が合いませんでした。発表しなくても、いいPTはいます。合うかどうかは、入る前に聞いておくと安心です。

えみみ(Ns)・考え中
勉強会や発表が多い職場って、入ってから合わないと困るよね。
たかし(PT)・しょんぼり
最初の病院では、そこが合わなかったんだ。発表しなくても、いいPTはいるよ。だから入る前に聞いておきたいね。

発表や勉強会が気になる人は、最後の質問をリストに入れておきます。

聞かなくても、見学でわかること

見学では、聞かなくてもわかることがあります。質問の答えと、目で見たことが合っているかを確かめます。

見るところは4つです。

  1. 記録を書く場所と、パソコンの台数
  2. 夕方、定時ごろの様子
  3. スタッフどうしの話し方
  4. 掲示物(勉強会の予定、目標の数字)

記録の場所とパソコンの台数を見ると、記録が時間内に終わるかの見当がつきます。人数に対して台数が少なければ、順番待ちが起きます。

日程を選べるなら、午後の遅い時間を頼んでみます。定時ごろに何人が記録を続けているかで、残業の様子がわかります。

話し方は、スタッフどうしと、患者さんや利用者さんへの声かけを見ます。上の立場の人と若手で、話し方がどう違うかも見どころです。

掲示物には、勉強会の予定や、単位数・件数の目標が貼ってあることがあります。質問で聞いた答えと合っているかを見比べます。

見学の帰りに、4つについて気づいたことを1行ずつメモします。日がたつと、職場どうしの違いを忘れるからです。

職場の種類で足す質問

職場の種類によって、足しておきたい質問が違います。応募先の種類の行だけ見れば足ります。

職場の種類足す質問
回復期の病院土日や祝日のリハの当番は、月に何回ありますか
老健・通所リハ送迎や入浴の手伝いに、PTも入りますか。計画書などの書類は誰が書きますか
訪問車は誰の車ですか。オンコール(夜や休日の呼び出し)はありますか
クリニック1日の予約の枠は何人ですか。物療(電気や温熱)の担当は誰ですか

訪問は、件数と車と経営を聞く

訪問の求人は、ほかの職場より書いてあることが多めでした。歩合は12件中7件、教育体制の中身は12件中10件が書いていました。

それでも、書いていないことがあります。訪問で足したい質問は5つです。

  1. 自分の車を使うなら、保険はどうするか
  2. オンコールの有無と、回数
  3. 独り立ちまでの同行の期間
  4. 歩合が出る件数(ポイント)と、去年の平均
  5. 利用者の数が、この1年で増えているか

5つ目は、事業所の経営を見るための質問です。訪問の事業所は小さいところも多く、経営が続くかは働く側にも関わります。

応募先の種類の質問を、質問リストの下に書き足しておきます。

聞く相手と順番

質問は、聞く相手を分けると答えが返りやすくなります。現場のことは現場のPTに、お金のことは事務の担当者に聞きます。

見学から内定までに聞く相手と順番の図。1 見学の申し込みで、聞きたいことがあると先に伝える。2 見学で現場のPTに、1日の流れ・単位数・残業・教え方を聞く。3 見学で事務の担当者に、昇給・賞与・手当を聞く。4 面接で、見学で聞けなかったことを聞く。5 内定のあと、労働条件通知書で条件の数字を確かめる。
見学から内定まで、聞く相手と順番

見学を申し込むとき、「聞きたいことがあるので、事務の方にも少しお時間をいただけますか」と頼んでおきます。当日、答えられる人がそろいやすくなります。

条件の数字は、最後に書面で確かめます。 内定のあとに受け取る労働条件通知書で、口で聞いた答えと数字が合っているかを見ます。

昇給は、労働条件通知書に書かれないことがあります。法律で書面に書くよう決まっている項目から、外れているからです。聞いた答えは、日付と一緒にメモに残します。

転職エージェント経由で応募する場合は、聞きにくいことを担当者に確かめてもらう方法もあります。担当者は、給料や休みの条件を職場に問い合わせてくれます。

エージェントを使うかどうかは、PTの転職サイト・エージェントの使い分けで選べます。

見学を申し込む電話の前に、どの質問を誰に聞くかを、リストに書き分けておきます。

面接の「何か質問はありますか」で聞くこと

面接の最後に「何か質問はありますか」と聞かれたら、見学で聞けなかったことを1〜2つ聞きます。

「特にありません」で終えるより、働く前提で考えていることが伝わります。

面接で聞きやすいのは、入職したあとの話です。

  1. 入職までに、勉強しておくとよいことはありますか
  2. 最初に担当するのは、どんな患者さん(利用者さん)が多いですか
  3. 独り立ちするまで、どのくらいの期間を見ていますか

お金の質問が残っていたら、このあとに「最後に条件のことを確認させてください」と添えて聞きます。見学で事務の担当者に聞けていれば、面接では確認だけで足ります。

面接の前に、最後に聞く質問を2つだけ決めておきます。

あいまいな答えは、もう一言で聞き直す

答えがあいまいなときは、範囲をしぼって聞き直します。「去年」「先月」「1人分」のように例を1つにしぼると、数字が出やすくなります。

あいまいな答え聞き直す一言
人によります去年の例を、1人分だけ教えていただけますか
そんなに多くないです先月だと、何時間くらいでしたか
みんな取れています最近、連休を取った方はいますか
特に決まっていません平均すると、1日何単位くらいの方が多いですか
事務に聞いてくださいどなたに伺えばいいですか

聞き直しても、数字が出ないことはあります。答えた人が知らないだけのこともあるので、それだけで職場を判断しません。

数字が出なかった項目は、内定のあとの労働条件通知書か、事務の担当者への問い合わせで確かめます。

えみみ(Ns)・困り顔
聞き直しても数字が出なかったら、その職場はやめたほうがいいのかな。
たかし(PT)・にっこり
それだけで決めなくていいよ。答えた人が知らないだけかもしれない。書面や事務の人で確かめよう。

質問リストの横に、聞き直す一言を1つ書いておきます。

質問リスト(印をつけて使う)

ここまでの質問を、1つのリストにまとめました。全部ではなく、いちばん気になる3つに印をつけて持っていきます。

このリストのスクリーンショットを撮っておくと、当日スマホで見られます。聞いた答えは、その場で横にメモします。

次に読むなら、目的に合わせて選んでください。

  1. 聞く前に、求人票の空欄を見つけたいとき:PTの求人票の読み方
  2. 面接で退職理由をどう話すか決めたいとき:看護師・PTの退職理由、面接での言い換え例
  3. 応募で職務経歴書を求められたとき:PTの職務経歴書の書き方
  4. 応募する職場を、まだ探しているとき:転職サイト・エージェントの使い分け

調べ方と限界

この記事の「書いてあった件数」は、PT-OT-ST.NETの求人60件を読んで数えました(2026-10-11取得)。

選び方と数え方は、求人票の読み方の「調べ方と限界」に書いています。

60件は全体の約5%で、すべての求人の代表ではありません。関東の求人が多く、地方では書き方が違う可能性があります。

質問の例文は、求人票に書いていなかった項目から作りました。職場によっては、聞かなくても先に説明してくれることもあります。

処遇改善加算の扱いは、厚生労働省の通知とQ&A(2026年3月)で確かめました。制度は見直しが続くため、最新の扱いは応募先に確かめてください。

よくある質問

給料のことを聞くと、印象が悪くなりませんか?

聞き方しだいです。先に仕事の中身を聞き、そのあとに「長く働きたいので、確認させてください」と添えれば、失礼にはなりにくいです。給料の数字は、リハ科の人より事務の担当者のほうが答えやすいこともあります。最後は、内定のあとに受け取る労働条件通知書(書面)で確かめます。

見学では、何問くらい聞けばいいですか?

3つが目安です。全部を聞こうとすると、見学の時間が質問で終わってしまいます。この記事の質問リストから、いちばん気になる3つに印をつけて持っていきます。残りは、面接や内定のあとにも聞けます。

はっきり答えてもらえなかったら?

「どなたに伺えばわかりますか」と、答えられる人を聞きます。給料の数字は事務の担当者、1日の流れは現場のPTが詳しいことが多いからです。それでも答えがない項目は、内定のあとの労働条件通知書で確かめます。書面に書いていなければ、入職の前に問い合わせます。

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